2021年7月1日衛生士専門学校講義7回目

今日の講義は、矯正装置、その装置の作用機序について講義します。
内容は、矯正装置には様々なものがあり使用方法やその装置の利点・欠点など説明します。

矯正装置には、可徹式矯正装置・固定式矯正装置があり不正咬合の状態、年齢、治療方法、用途によって使い分けます。当然、低年齢(乳歯期、混合歯列期)の患者にはカリエスリスクが高いので可徹式が使用されることが多いことや、大人の患者様には、固定式のエッジワイズ装置(マルチブラケット装置)中には舌側矯正装置(リンガルアプライアンス)を使用することなど症例を通して解説致します。
 特に成長期の上顎前突や過蓋咬合の患者様には、咀嚼筋や口腔周囲筋の機能力を矯正力として用いる機能的装置(バイオネーター、FKO、アクチバトール,ビムラーアダプターなど)を使用し、顎の成長変化、成長を利用して促進させて顎の前後的関係を改善が出来ることを説明します。顎外固定装置のヘッドギヤーは、過蓋咬合、上顎前突などの顎骨、歯列の前後的咬合関係の改善に使用され、矯正力は過度の力を利用し骨格(顎骨)の改善を行います。また、オトガイ帽装置,上顎前方牽引装置を使用し、下顎前突などの反対咬合を改善を行います。本日は、装置の写真などを見ていただき、実際の症例の治療前後、さらに様々な装置について講義します。
 可徹式装置については、患者自身の努力が必要で、装着時間が少なければ歯や顎骨は動かず,治療の効果を示さないことがほとんどで、連続した使用が必要になります。

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