朝日新聞が発行している『月刊ジュニアエラ』小中学生のためのニュースマガジンに日本臨床矯正歯科医会の記事が掲載されていました。
矯正歯科治療の啓発に良いことですね、雑誌の内容もなかなか現代の世相を分かりやすく解説しています。
月刊誌ジュニアAERA
http://publications.asahi.com/ecs/68.shtml
朝日新聞が発行している『月刊ジュニアエラ』小中学生のためのニュースマガジンに日本臨床矯正歯科医会の記事が掲載されていました。
矯正歯科治療の啓発に良いことですね、雑誌の内容もなかなか現代の世相を分かりやすく解説しています。
月刊誌ジュニアAERA
http://publications.asahi.com/ecs/68.shtml
日本歯科医師会が1993年から実施しているキャンペーンで、 『ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー』が開催されます。今年で22回目になるこのキャンペーンでは
各界の文化人・著名人も選ばれる年に一度の大きなコンテストです。「とびっきりの笑顔」の写真を撮って応募すれば豪華景品があたる?かも…詳しくは日本歯科医師会、ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2015スマイルフォトコンテストオフィシャルホームページをご覧ください。
<オフィシャルサイト>http://bestsmile.jp
<公式Facebookページ>http://www.facebook.com/bestsmile.jp
日本歯科医師会が主催する「学童歯みがき大会」のお知らせが『歯の学校』冊子に掲載されていました。全国47都道府県やアジア各地の6万6千人を超える小学生がインターネット配信で一斉に大会に参加するそうです。
「学童歯みがき大会」は今年で71回目、以外と歴史のあるイベントなのですね。
詳しくは日本歯科医師会 歯とお口のホームページにバックナンバーを掲載しています。http://www.jda.or.jp/pr/backnumber_hanogakko.html
このグラフは、2013年「歯医者さんにいく目的?」の調査結果ですが歯科医院では「セルフケア指導」や「健診」など予防歯科にも力を入れているそうです。
歯医者さんと患者さんの二人三脚でお口の中の健康促進をはかっておられますね。
日本歯科医師会発行『歯の学校』を参照させていただきました。
『歯の学校』は歯科医院の受付などに設置されています。
詳しくは日本歯科医師会 歯とお口のホームページにバックナンバーも掲載しています。http://www.jda.or.jp/pr/backnumber_hanogakko.html
2013年10月31日、兵庫県神戸市中央区にあるANAクラウンプラザホテルにて開催されました。今回でこの研究会も29回を迎え来年には30回記念大会を東京椿山荘にて開催するそうです。この研究会は、立派な矯正医が参加し活気ある研究会です。
今回、「外科矯正治療の実際と予後の安定について」と言う題の講演がありました。かなり私には興味があり内容においては、口腔外科医からの治療目標が矯正専門医と同等のとらえ方をされており感動致しました。
また、「Biodigital矯正の概念と臨床応用」の講演は、今後の矯正学、矯正臨床を大きく変えるものと思います。当医院でも3DCTを導入して数年になり、より良い治療結果をあげてきております。時代的に様々なツールが、デジタル化する事で細かな検査・診断ができ、治療を受けられる側(患者)に良い治療を提供できるようになってきていると思います。
長野県松本市、松本文化会館にて開催される
第72回日本矯正歯科学会大会に、
山田先生を初め勤務ドクター・歯科技工士が参加します。
今年度は、大会テーマを
”矯正治療後の安定性を求めて -リスク管理を踏まえて-”
と題して行われ矯正歯科治療における
リスク管理を踏まえた矯正治療後の安定性を主題とした発表がされるそうです。
韓国、台湾、タイなどを含む内外合わせて
4,000名程度の歯科医師・コデンタルの参加が予定されているそうです。
大会詳細は大会公式サイトをご確認ください。
日本歯科医師会の広報から発行された昭和3年の歯科啓発ポスターです。
日本歯科医師会では今年から『歯と口の健康週間(6月4~10日)』として啓発活動を実施しています。
過去にさかのぼってみると『歯と口の健康週間』の呼び名がいろいろと変遷していることがわかりました。
1928年(昭和 3年)〜1938年(昭和13年) 「虫歯予防デー」
1939年(昭和14年)〜1941年(昭和16年) 「護歯日」
1942年(昭和17年) 「健民ムシ歯予防運動」
1943年から1947年までは中止
1949年(昭和24年) 「口腔衛生週間」
1952年(昭和27年) 「口腔衛生強調運動」
1956年(昭和31年) 「口腔衛生週間」
1958年(昭和33年)〜2012年(平成24年)「歯の衛生週間」
そして2013年(平成25年)より「歯と口の健康週間」になっています。
ネーミングとしては「むし歯予防デー」が一番印象深いのですがいかがでしょうか?
資料は公益社団法人 日本歯科医師会ホームページを参照させて頂きました。http://www.jda.or.jp/
日本歯科医師会から
日本歯科医師会PRキャラクター「よ坊さん」
着ぐるみ貸し出しのお知らせが届きました。
日本歯科医師会PRキャラクター「よ坊さん」ページ
http://www.yobousan.net/
ゆるキャラブームに乗って歯科医療に対する啓発がもっと盛り上がるとイイですね。
上記ホームページから【よ坊さん】アニメや、
ご当地【よ坊さん】が掲載されています。
デンタルマンスリーレポートNo.221 株式会社モリタ 様が編集発行された記事から抜粋しました。http://www.dental-plaza.com/gakujitu/dmr/index.html
「今までは特に小児のう蝕予防に有効と考えられてきたフッ化物応用。しかし近年、成人から高齢者を含めた全てのライフステージにおいて、その応用を推進する動きが見られるようになっています。(一部抜粋)」
これまで乳児は歯が生えた頃から歯科医院と連携してむし歯の予防を始めればと考えられていましたが、最近は成人や高齢者に対してもフッ化物の応用を勧められているそうです。
飲んでしまったらどうしよう?という懸念に対してフッ化物濃度の低い、洗口剤や歯磨き剤が販売されています。
これらを使って成人・高齢者に対する虫歯の予防を勧めていく必要がありますね。
特に矯正装置を入れた患者様には洗口剤がお奨めだそうです。
普通にブクブクするだけでは効果がありませんので歯科衛生士さんに聞いて頂く事が大切です。
歯ブラシっていくらで買っていますか?
歯ブラシの購入価格が上がっているという報告ありました。
全体的に価格が上昇しているのではなく、使う人の意識が高くなり、より良いものを購入しているという報告が株式会社オーラルケアさんのチラシに掲載されていましたので引用させて頂きました。
下のグラフをご覧ください。
これは、家庭で使用する歯ブラシに関する一般向けアンケートの結果です。
歯ブラシに200円以上かけるという人の割合が、2005年以降の3年間でおよそ2倍に。
時代とともに、“いいものを使いたい”という傾向に変わってきているのがわかります。(Johnson&Johnson K.K. 1996-2008調べ)
世の中全体に良いもの志向が中心になってきています。歯ブラシにおいても例外ではありません。また、歯科業界全体で「8020運動」等を中心に、歯を大切にするという事が広がっていることも、一因として考えられます。
では、“お金をかけてもいい”と、思っているなかで、
どれだけの人がその歯ブラシに満足しているのでしようか。
…以前は、薬局で歯ブラシを買っていました。デザインが工夫されているものとか、“人間工学的に使い勝手がいい”とパッケージに書かれたものとか。多少値が張っても、よりよく磨けそうなものを選んでいたんです。ただ、そのうちのどれも特別使いやすいと思ったことはありませんでしたね」
こう話すのは30代の女性。
こだわりを持って歯ブラシを選ぶものの、
口に入れた途端その期待を裏切られることのほうが
多かったといいます。
歯ブラシは薬局だけでなくネットを含め色々なところで販売されていますが、自分にマッチした正しい歯ブラシを選んで頂く事が大切です。口の環境に応じて形状や磨き方に注意が必要なこともあります。
歯科医院で歯科医師やスタッフにどんな歯ブラシが良いですか?聞くことも大事です。
高齢化社会における歯科医療の役割〜日本歯科医師会雑誌2月号から〜
『1950年の日本人の平均寿命は60歳であったが、それが今では男女平均で82歳ぐらいになっている。わずか60年で平均寿命が20年以上も延びている。問題なのは前述のように平均寿命が伸びている中で、健康寿命のほうが72歳で尽きるということである。つまり、人生の最後の平均10年間は、計算上は何らかの要介護の状態で生をおくることとなる。…』
健康寿命とは
活動的で心身ともに自立した状態で生存できる期間の事です。
心身ともに自立した高齢者は、なかなかいるものではありません。
年老いてくれば誰もが、様々な疾患に煩わされます。
足、腰、背中などの外見でわかる疾患から、心臓、肝臓、…内面的な疾患や心の病など…数え上げればきりがありません。
『健康でない期間、これが社会にとっても家族にとっても負担という大きな課題を抱えることになるのは言うまでもなく、健康寿命が延びて健康な高齢者が増加することは逆に要介護者が減少することであり…………』
確かに、介護を受ける人が減ることは超高齢社会にとってこの上ない事ですね。介護される方も、介護されずに生活が出来る方が嬉しいのではないでしょうか?
『日本歯科医師会が主張しているのは、とにかく機能歯数を増加させることで、健康寿命を延ばす。さらに、仮に歯を失ってもきちんと咬合の確保された義歯を装着することによって健康を守れる。』
歯を丈夫にすれば直接的に健康になると言うものではありませんが、人間としての基本的な営み(食べるということ)が出来ない(歯が悪くて食事が出来ない)人があまりにも多いのが現状ではないでしょうか?
『…われわれ歯科医師がかかわれる行為は多様にありそれに向かう努力を続けること。それが、日本の超高齢社会に対する歯科医療の大きな役割だと考える。』
歯科医師会の「8020」運動がもっと定着してゆけば、いつまでも健康な高齢者が増えるかもしれませんね。
平成25年2月発行 日本歯科医師会雑誌2月号
特集 国民の生活を支える歯科医療〜歯の治療から食べる幸せへ 日本歯科医師会がいま目指すもの〜より抜粋しました。
歯科用金属のアレルギーについて
金属による感作とくにアレルギ一疾患発症のメカニズムの詳細については、なお不明であるが、アレルゲンとみなされる金属を遠ざけることによって治癒した例も多く、本疾患の存在は否定できないとされている。
同疾患は皮膚科領域のものが多く、接触皮膚炎(湿疹)扁平苔癬、掌蹠膿疱症などで,口腔内でみられるものは扁平苔癬や舌炎などである。その他、舌痛、口唇痛、口腔粘膜痛などもアレルギ一性疾患とみるものもあるが、疑わしい例も少なくないようである。感作、発症は日常の生活環境中の無数の金属製品(一見して金属とはみえないものも多い)による場合がほとんどであるが、口腔内の補綴修復物の金属がアレルゲンとなることもある。ただ口腔内や消化管の粘膜には免疫寛容の現象があり、口腔内金属の腐食溶解量がごく微量であることからみても、それらによる感作、発症の機会は少ないと考えられる。
金属アレルギーの診断はまず類似の疾患との鑑別診断が重要で、次いで既往歴、とくにアレルゲンとみなされる金属との接触についての問診の他、血液検査、パッチテストなどを行う。中でもパッチテストは表に示すような17種が発売されており、これをミニプラス夕一、またはフィチェンバーに塗布して、背部皮膚に貼付する方法がとられている。判定は2日、3日、7日後に行う。金属試薬では遅発反応が出るので、とくに7日後まで検査しないと判断を誤ることがある。
パッチテスト陽性金属が判明し、その他の検査結果からアレルゲン金属が確定した時には、抗原除去療法を行う。すなわち、まず生活環境の中でアレルゲン金属に触れないようにする。次いで経過をみながら、口腔内のアレルゲン金属を除去する。このような場合には、パッチテストの信頼性を高めるため、必ず確認テストを行うことが望ましい。撤去に際しては、口腔内の金属製補綴修復物の金属成分表だけでは完全に確認できないことが多いので、それぞれの金属補綴修復物を一部削つて採取して成分金属を分祈する。こうしてアレルゲン金属を含むもののみを撤去し、他の材料に交換することが望ましい。
平成25年2月発行 日本歯科医師会雑誌2月号〜
より抜粋しました。
『歯周病で失われた歯槽骨(あごの骨)や歯ぐきなどが《薬》で再生する!』
そんな夢のような治療が実現しようとしています。
大阪大学大学院歯学研究科の村上伸也教授のグループによって20年以上続けられてきた歯周組織再生の研究が、実用化に向け大詰めを迎えています。
歯根膜に眠る幹細胞が骨や歯ぐきに!
歯周病は35歳以上の80%がかかっているといわれる国民病です。
これまではプラークを取り除いて進行を食い止めるのがやっとでしたが、村上教授グループの研究で治療方法が劇的に変わろうとしています。
歯周組織は歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質(歯根の表面)の四つの部分から構成されています。歯槽骨とセメント質の間にある歯根膜は歯と歯槽骨をつなげる役割を果たしています。この歯根膜に、骨になるか筋肉になるか、はたまた脂肪になるか、その運命が決まっていない《赤ちゃん細胞》である幹細胞が眠っていたのです。
村上教授グループは、歯根膜に眠る幹細胞を歯槽骨や歯根のセメント質などに再生させる研究を続けてきました。骨の再生を促すタンパク質『FGF-2』に着目。『FGF-2』の局所投与などの臨床実験を2001年から10年以上も重ねてきました。全国の大学歯学部の協力を得て実施された大規模な臨床治験で、『FGF-2』(濃度0.3%)投与後9か月で、失われていた歯槽骨が平均50.8%回復したことが確認されました。
村上教授は「失われた部分の約50%が回復するということは、歯槽の半分が失われてい人でも75%まで取り戻せるということです」と言います。左図資料は大阪府歯科医師会「歯の新聞」より
実用化されれば世界初の快挙
歯周組織再生の治療として現在、人工膜で歯槽骨再生のためのスペースを確保する『GTR法(歯周組織再生誘導法)』やブタの下顎骨歯胚から生成されたエナメルマトリクスタンパク(EMD)を使ってセメント質形成を促進させる『エムドゲイン法』などがありますが、これらはあくまで《医療材料》を使った治療法。村上教授グループの研究成果が実用化されれば、歯周組織再生を誘導する世界初の《薬》となります。
村上教授は「歯周組織だけでなく、再生医療全体を見渡しても初めての再生誘導薬になるはず」と話しています。
ただ幹細胞の数は加齢とともに減少するため、高齢者や重度の歯周病患者は歯根膜の幹細胞だけでは十分な量が確保できない場合があります。
このため、村上教授グループはおなかの皮下脂肪から取り出した幹細胞を歯周組織再生に活用する研究も進めています。再生医療には骨髄から採取された幹細胞も広く利用されていますが、おなかの皮下脂肪に含まれる幹細胞を利用すれば、患者負担も軽減されるなどメリットが多いとか。
ビーグル犬を使った実験では、歯周組織に移植された脂肪組織由来の幹細胞から骨が再生されたことをすでに確認。次は人を対象とした臨床研究に入るそうです。大阪大学歯学部附属病院の近未来歯科医療センター(2010年開設)は細胞調整が行える施設を備えています。今後、同センターを拠点として、臨床研究が進められることになり今後が期待されますね。
資料参照:大阪府歯科医師会「歯の新聞」より
村上教授プロフィール:
村上伸也(むらかみ・しんや)
大阪大学歯学部卒、歯学研究科修了後、アメリカ国立衛生研究所研究員となる。大阪大学歯学部助手、歯学研究科助教授を経て2002年、教綬。歯周病学の発展に貢献した研究者に贈られる国際的な学術賞「アンソニー・リゾ賞」を受賞するなど歯周病研究の第一人者。
各メーカーそれぞれ商品名が違いますが一般的にパワーチェーンと呼ばれている器具の説明です。小さなゴムの輪を連結した形状で、ブラケットに取り付けます。
色は透明(乳白色に近い)ですがカラフルな商品もあるそうです。ゴムの力で歯を移動させますが、ゴム製なので着色(カレーライスは大敵!)しやすくプラークの付着も考えられますので、毛先の小さな歯ブラシでこまめなブラッシングも必要です。
写真は歯科材料の株式会社トミーインターナショナルの商品です。
①ブラケットにワイヤーがセットされた状態です。
②小さなゴムの連結された【パワーチェーン】を装着していきます。
③一歯ずつゴムを引っ張りながら装着していきます。
④ゴムの種類(強度)が何種類かありますので引っ張る力も調整できます。
⑤ゴムがセットされた状態です。
⑥ゴムの力で歯と歯のすき間が矯正されました。
「生きる力」をはぐくむ 学校での歯・口の健康つくり①
-文部科学省 学校歯科保健参考資料-
歯列(歯並び)と咬合(咬み合せ)
1)歯列・咬合
成長に伴う変化(一時的な歯列・咬合の不正)
子ども達は発育期にあるため、一時期だけを捉えて歯列や咬合が、「異常」と判断することは困難である。特に小学生の時期は乳歯から永久歯への交換期にあたるため、一時的に歯列不正の状態を呈する。
また、歯の交換期では、上下で噛み合わない歯が存在したりして、一時的に咬合が悪くなる。これらの一時的な歯列や咬合の不正は、誰もが通過する生理的な成長過程である。
① 前歯の交換期
前歯部に空隙があるために、サ行やタ行などの発音(構音)で影響を受けることがある。また、上顎前歯の萌出期は外傷を受けやすいので注意が必要である。食物を飲み込むときに、萌出途上の上下前歯の間に舌を突き出すような癖をつけると、後に述べるが開咬の誘引となることもある。
前歯の交換期の指導:
●安静時、食物を食べている時や食物を飲み込む(嚥下)時には、口唇をしっかり閉じて、鼻で呼吸するように指導する。
●飲み込む時に舌を前に突き出すような癖を付けない。口唇をしっかり閉じるよう指導する。
②臼歯の交換期
噛み合う面積が減少するため食物を細かくする能力(咀嚼機能)が低下する傾向にある。そのため、食事時間が長くなったり、噛み砕かれていないままの食物を丸呑みしてしまったりするなどの食べ方の変化が生じやすい。上下の歯の聞に空隙があるため、咀嚼中に食物が臼歯部の口腔前庭(歯列と頬・唇の間)に入り込みやすい。
臼歯交換期の指導:
●口腔前庭に食物が落ち込まないようにしっかりと口唇を結んで頬をすぼめ気味にして効率の良い咀嚼運動を指導する。
●咀嚼機能が落ちるため、食事に要する時間を長くするような配慮をする。
●丸呑みの習癖にならないように、食事は急がせずに良く噛んで食べるよう注意する。
次回に続く…
オトナだって矯正治療をうけられる!
矯正治療は子どもの受ける治療だというイメージは大きく変わり、成人の矯正歯科治療が増加の一途にあります。
歯の矯正はいま、成人でも可能になり、また成人矯正の大きな問題点であった矯正装置の見た目の問題も医療技術の進歩により矯正装置を歯の裏側に付ける方法、セラミックやグラスファイバーなどの材料を使った目立たない矯正法などが可能となったため、成人にとっても矯正治療はより身近なものとなってきました。
以前は矯正というと子どものうちに行うもの、あるいは審美的な目的で女性が行うものと思われがちでありました。
また日本人は理想的な咬合を持つ割合は少なく、不正咬合の方がとても多いといわれています。特に成人の場合は成長発育のコントロールができないことや、他の疾病を併発していることが多く、総合的治療の必要性に加え、社会環境的制約といった問題多くそのため治療期間が長くなったり、料金も高くなりがちでありました。
歯並びが悪いと全身の健康、顔貌にも影響!
歯並びが悪いと歯磨きがしにくいために、虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなります。咀嚼機能も低下し、顎や頬といった他の部分、顔全体までもゆがんでしまうことがあります。
また、歯並びが悪いとかみ合わせがずれて顎関節症の原因にもなり、さらには肩こりや頭痛、胃腸を悪くするといった、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが知られています。
その事がコンプレックスとなり、精神的にもダメージを与えることにつながる場合もあります。日本では八重歯には比較的寛大で、女性の場合はチャームポイントになるといわれていた事もありました。虫歯や歯槽膿漏と違って、すぐ痛みがあるわけではないため、治そうという気持ちが少ないように思われますが、欧米では八重歯など、歯並びの悪いことは不正咬合でもあるため、一種の歯の病気という考えが浸透し、病気なんだから治そうという意識が一般的となってきています。
世界共通の認識として歯並びの良さは美しさの象徴となっています。確かに、歯並びを変えただけで顔の印象は驚くほどに変わるものであります。笑った時の口もとが美しければ相手に対しても良い印象を与えることができ、自分にも自信が持てるようになります。日本人の矯正に対する認識は年々高まってきていますが、欧米に比べるとまだまだ低いのではないでしょうか。
大人が矯正を始めたいけどどうすればいい?
近所に信頼できる歯医者さんがいればその先生から教えてもらうのが最善ですが、わからない場合は矯正歯科の認定医を調べてみるのも目安のひとつとなります。日本には下記の2つの矯正歯科学会がありますので、ホームページに掲載されている認定医名簿から探すのがベストな選択ではないでしょうか?
歯の喪失を防ぐ為に!
自立して明るく元気に過ごせる生涯の期間を「健康寿命」といいます。
日本人の平均寿命は世界ーですが、生活習慣病によって寝たきりなどになる期間が長く、健康寿命をのばすことが国民一人ひとりの課題となっています。
一方、歯の寿命はどうでしょうか?
28本の永久歯のうち10本以上を失うと、食事や会話などに支障をきたすことが多くなります。
そこで、自分の歯が18本以下になった時点をかりに歯の寿命とすると、日本人の平均は60 歳代後半。
歯をなくしたために食生活などのたのしみを制限される期間が10 年以上におよんでいるのです。
中高年が歯を失う主な原因は歯周病ですが、その歯周病が糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることも知られてきました。
歯の寿命が短い人は「健康寿命」も短い、といえそうです。歯周病を防ぎ、健康寿命をのばすため、毎日の歯みがきの習慣を見直しましょう。
歯磨きの回数
1日3回、毎食後すぐに磨くのが理想です。
歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの境目などに付着する歯垢(プラーク)。歯垢は、食べかすをエサに増える細菌の塊です。歯垢が付着していない衛生的な状態を保つことをプラークコントロールといいますが、その基本となるのが歯みがきです。
歯みがきの回数は1日3回、毎食後すぐが理想ですが、1日1回以下の人が3割にのぼっています。1日3回が無理でも、朝晩は必ずみがきたいものです。唾液には口のなかを中性の環境に保ち、歯周病の原因となる細菌の増殖を防ぐ作用がありますが、夜間の睡眠中はその唾液の分泌が低下します。
夕食後の歯みがきは細菌のエサになる食べかすを残さないために、また、朝食後の歯みがきは細菌が夜間につくる歯垢をきれいにとり除くためにも、ぜひとも必要なのです。
歯ブラシの使い方
こきざみに動かして歯垢をかき出しましょう
歯垢をきれいに落とそうとするあまり、力んでゴシゴシみがくと、みがきのこしができやすく、逆効果。汚れのたまりやすいところを意識して、毛先を軽くあて、横方向にこきざみに
10~30回ずつ動かすのが歯みがきの基本動作です。
歯ブラシは、毛先が歯と歯ぐきなどのすき間に入りやすいように、硬すぎず、ヘッドが小さめのものを。
毛先が開いてしまう前に、1ヶ月に1本を目安に交換することも、みがき残しを減らすコツです。
ページ構成は
正常咬合のページ
①前後のバランス
上下顎の大きさのバランスがとれている
前歯は上が下の2㎜程度前方にある
奥歯は1本に対し2本が咬み合っている
②左右のバランス
骨格が左右対称である
上下の前歯の真ん中が一致している
上の歯に下の歯の外側の山が咬み合っている
③上下のバランス
骨格的に上下の長さのバランスがとれている
上と下の前歯が2㎜程度重なっている
④スペース
歯が一列に並んでいる
歯が重なっているところや、すき間がない
となっています。ある程度のバランスがとれているならば(①から④まですべて兼ね備えている必要はない)正常咬合と判断しても構わないのではと思います。
不正咬合のページ
正常咬合と不正咬合をわかりやすく比較するために
①前後のバランス
②左右のバランス
③上下のバランス
④スペース、に分けていますので患者さんがセルフチェックしやすいと思います。
歯並びチェックシート
この様に比較対象がわかりやすく記載されているのに加えセルフチェックシートも掲載されています。患者さん自身がパンフレットを見てチェックシートに記入して頂ければ良い診療につなげる事が出来るのではないでしょうか?
source:日本矯正歯科学会http://www.jos.gr.jp/
日本人って歯がキタナイ?
日本に住む外国人100名を対象にアンケートを行いました。
調査の結果、なんと76%の在日外国人が「日本人は歯ならびが悪い」と感じていることがわかりました。
日本人の歯並びの印象
日本人は歯並びが良いと回答した人はわずか4%にとどまり、多くの外国人が日本人の歯並びの悪さを意識している。
また、日本・アメリカ・中国の一般男女600名を対象に行ったアンケートでも、矯正治療に前向きなアメリカ・中国に対し日本人は矯正治療に見た目の抵抗感があると答えた人が多いとの結果が出ました。
歯並びは笑顔の印象を左右する
歯並びの重要性については、海外と同様の認識の高さが伺える。身体全体の健康に影響することに関しても、認識が高い。
歯並びの重要性は強い関心があるのですが、矯正装置を付ける事に心理的な抵抗感があったり、外見に対しての抵抗があると感じられました。
歯並びについて歯科医への相談経験
日本では歯科医への相談すらも一般的に行われていない実態が明らかに。矯正治療率・治療意向ともに低い。
目立たない方がいい!
と考えられている一方で裏側(舌側)矯正や透明のマウスピース矯正に対する認知度はアメリカ・中国の方が大きいとの事。日本でも裏側矯正やマウスピース矯正など日々進歩する矯正治療の正しい情報が一般的に浸透するように積極的に情報提供していきたいものです。
矯正治療中のイメージ
日本人は海外とは対照的に矯正治療にネガティブ。ポジティブな海外と正反対の傾向が見られる。
アライン・テクノロジ・ジャパン株式会社J の意識調査より